日本歴史地名大系 「摩堀東之町」の解説 摩堀東之町さつまぼりひがしのちよう 大阪府:大阪市西区摩堀東之町[現在地名]西区立売堀(いたちぼり)三―四丁目船坂(ふなさか)町の西にあり、薩摩堀川の屈曲点に東岸から南岸にかけて面する鉤形の町。寛永七年(一六三〇)開削された薩摩堀川と同時にできた町で、当初は「薩摩堀川」とよばれたが、のち薩摩堀東之町・同中筋(なかすじ)町・薩摩阿波堀(あわぼり)町に分れたという(初発言上候帳面写)。もっとも明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図では当町の南北の部分が「さつま堀東丁」、東西の部分が中筋町の南側も含めて「さつま堀南かわ町」と記される。元禄期(一六八八―一七〇四)以後の絵図では鉤形に屈折した地域が薩摩堀東之町となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報