撥水ガラス(読み)はっすいがらす(英語表記)water-repellent glass

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

撥水ガラス
はっすいがらす
water-repellent glass

ガラス表面に、水をはじく撥水性材料をコーティングしたガラス。建築用および自動車用ガラスとして実用化されている。表面張力の小さい材料をコーティングすることで、水がガラス表面で濡れ広がりにくくなり水滴となる。自動車用ガラスの場合、走行中の雨水はガラス表面で水滴となり、風圧によって吹き飛ばされるため、運転者の視認性があがる。表面エネルギーを低くする材料としては、飽和炭化水素系化合物、シリコン系化合物およびフッ素系化合物があるが、実用的にはガラス構成成分と結合しやすく化学的耐久性の高いパーフルオロ基含有シランカップリング剤(有機物、ケイ素、フッ素から構成される化合物)がよく利用される。表面張力の小さい材料は、水分をはじくだけでなく、汚れ、雪、氷などが付着しにくいため、それらに対し優れた払拭(ふっしょく)性も有する。[伊藤節郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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