撥銭・刎銭・跳銭(読み)はねせん

精選版 日本国語大辞典 「撥銭・刎銭・跳銭」の意味・読み・例文・類語

はね‐せん【撥銭・刎銭・跳銭】

〘名〙
① 上前をはねて得た金銭
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉花柳街「此土地の芸者に限っては、芸者の玉(ぎょく)のはね銭〈略〉を維持費として立ってゐる新橋演舞場を持ってゐる」
江戸時代宿駅問屋場(といやば)経費にあてるため人馬賃銭などの一部をはねたもの。また、渡場でも川会所入用・御用無賃渡などのため、川越賃の一部をはねて充用した。
※新選憲法秘録‐五(1821)「於宿々に出人馬へ可渡賃銭之内、刎銭と唱、少々宛引取」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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