播州毛鉤(読み)ばんしゅうけばり

事典 日本の地域ブランド・名産品 「播州毛鉤」の解説

播州毛鉤[その他(工芸)]
ばんしゅうけばり

近畿地方、兵庫県の地域ブランド。
兵庫県西脇市及び丹波市産の毛鉤。江戸時代末期に、京都から毛鉤づくりの技法が導入され、農家副業としてつくられた。今日では全国有数の毛鉤産地となっている。わずか1cm足らずの鉤に数種類の鳥の羽枝を絹糸で巻きつけてつくられるが、緻密な作業を要するため大量生産はできない。魚の種類にあわせた多種多様な毛鉤がある。1987(昭和62)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5022477号。地域団体商標の権利者は、播州釣針協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「播州毛鉤」の解説

播州毛鉤

兵庫県西脇市、丹波市で生産される疑餌針。金箔や漆を使用した装飾特徴。天保年間(1830年~1843年)に広まったとされる。国指定伝統的工芸品。地域団体商標。

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