精選版 日本国語大辞典 「操芝居」の意味・読み・例文・類語
あやつり‐しばい‥しばゐ【操芝居】
- 〘 名詞 〙 浄瑠璃の語りに合わせて、操り人形を演技させる芝居。また、その劇場。人形浄瑠璃。操り浄瑠璃。操り狂言。操り人形芝居。あやつり。
- 操り芝居〈人倫訓蒙図彙〉
- [初出の実例]「平家は大豆源氏は米を積かさね 銀元のつくあやつり芝居」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)四)
操芝居の語誌
( 1 )室町時代には、台の上に人形を置いて糸などで動かすものを「操り」「操り物」と呼んでいた。これと浄瑠璃とが結びついて成立した。慶長(一五九六‐一六一五)の頃、京都に発生し、江戸に移り、のち大坂で栄えた。
( 2 )明治時代以降は「人形浄瑠璃」と呼ぶことが一般的となった。竹本座、豊竹座から文楽座に受け継がれ、現在では文楽とも呼ばれる。