改印(読み)カイイン

デジタル大辞泉 「改印」の意味・読み・例文・類語

かい‐いん【改印】

[名](スル)届け出てある印鑑を別の物と替えること。「通帳の印を改印する」「改印届」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「改印」の意味・読み・例文・類語

あらため‐いん【改印】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 検査の印。検査の済んだことを表わす印。検印
    1. [初出の実例]「生糸并蚕種紙改印之儀に付御書付」(出典:徳川禁令考‐前集・第六・巻五六・慶応元年(1865)一二月・布帛糸綿衣服)
  3. 江戸時代浮世絵版画などの出版物の検印。現存するものでは寛政年間(一七八九‐一八〇一)の円印が古く、以後年代によって変化するので錦絵の年代考証に役立つ。
    1. [初出の実例]「本屋仲ケ間改印も不受売歩行候段、不埒之至に候」(出典徳川禁令考‐前集・第五・巻四六・寛政五年(1793)八月一三日)

かい‐いん【改印】

  1. 〘 名詞 〙 印鑑を改め変えること。とくに、届け出てある印鑑を変更する場合にいう。
    1. [初出の実例]「改印御届書 私印形欠損候に付、改印仕候間」(出典:地方拾集録‐義(古事類苑・政治五七))

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