通帳(読み)ツウチョウ

デジタル大辞泉 「通帳」の意味・読み・例文・類語

つう‐ちょう〔‐チヤウ〕【通帳】

預貯金や掛け売り・掛け買いなどの年月日金額数量などを記入しておく帳面。かよいちょう。
[類語]帳面ノート手帳帳簿原簿台帳通い帳大福帳

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「通帳」の意味・読み・例文・類語

かよい‐ちょうかよひチャウ【通帳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、年貢米、金を分納する村方へ交付され、分納のたびに納額を記帳し、その年の年貢完納後に皆済(かいさい)目録と引替えられる小帳をいう。〔地方凡例録(1794)〕
  3. 掛買い分割支払いなどのとき、その品名、金額、月日などを記しておき、後日金銭を授受するときのひかえとする帳面。かよい。通い日記。
    1. [初出の実例]「懐中(ふところ)から証文と請取書のかよひ帳(チャウ)を取り出し」(出典:人情本・梅之春(1838‐39)初)
    2. 「通ひ帳が台所に堆(うづたか)く」(出典:細君(1889)〈坪内逍遙〉一)
  4. 預金や貯金の出し入れの金額、月日などを記しておく帳面。つうちょう。
    1. [初出の実例]「郵便貯金通帳(カヨヒチャウ)に記入されて」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)

つう‐ちょう‥チャウ【通帳】

  1. 〘 名詞 〙 配給掛売り、掛買い、預貯金などの金額・数量などを記入しておく帳簿。かよいちょう。「預金通帳
    1. [初出の実例]「当五月節句前諸通帳払申候」(出典:島崎金次郎宛大田南畝書簡‐享和元年(1801)五月)

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