知恵蔵 「改質器」の解説 改質器 天然ガス、メタノール、ガソリンなどの化石燃料から水素を取り出す反応装置。燃料電池に水素を供給する技術。化石燃料を水蒸気と反応させて一酸化炭素と水素にする水蒸気改質法は吸熱反応で、反応に必要な熱を外部から供給する必要がある。部分酸化法は酸素と燃料の一部を反応させて一酸化炭素と水素を得る発熱反応。水蒸気改質法と部分酸化法を組み合わせたものが自己熱改質法(オートサーマル反応)で、外部から熱を供給する必要がない。一酸化炭素と水蒸気をさらに反応させて、水素と二酸化炭素にする反応はシフト反応と呼ばれている。水素ガス中に一酸化炭素があると燃料電池の白金触媒の性能を下げるため、一酸化炭素濃度を低減させる必要がある。 (槌屋治紀 システム技術研究所所長 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by