最新 地学事典 「放射性炭素レザボア年代」の解説
ほうしゃせいたんそレザボアねんだい
放射性炭素レザボア年代
radiocarbon reservoir age
放射性炭素は大気中で宇宙線との相互作用によって生成される。それが速やかに酸化され,大気や海洋,生物圏といった地球表層に拡散する。それぞれの炭素のレザボア(貯蔵庫)に移行する際,放射性炭素が大気のそれと濃度差が生じることで起こる年代差のこと。例えば,大気中の二酸化炭素を光合成で固定する植物は,レザボア年代はゼロとして考えることができるが,海洋から採取された二枚貝の殻の放射性炭素年代測定を行う場合は,レザボア年代を補正する必要がある。一般に海洋表層ではおよそ400年のレザボア年代をもつが,場所によってその値は異なる(ローカルレザボア年代)。参考文献:横山祐典(2019) 第四紀研究,Vol.58:265
執筆者:横山 祐典
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

