放送用機器(読み)ほうそうようきき(その他表記)broadcasting equipment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放送用機器」の意味・わかりやすい解説

放送用機器
ほうそうようきき
broadcasting equipment

ラジオ,テレビ番組の収録・編集および電波を送出するための装置。2000年前後から始まった放送録音・録画装置のデジタル化に伴い,アナログ機器によるテープからテープへ記録するリニア編集から,すべてをデジタルのまま処理するノンリニア編集への移行が一気に進んだ。(1) ラジオ スタジオ用機器と送信所用機器とがある。スタジオ用としては,収音用のマイクロホン装置,音量を上げるための増幅装置,調整,混合するミキサ,スイッチャ,録音機,再生装置,出力信号の品質監視装置などがある。送信所用としては,スタジオから送られた電波の増幅機,変調機(中波短波FM周波数変調〉など),アンテナへ送る送信機(放送機),アンテナ(空中線)などがある。(2) テレビジョン スタジオ用には,テレビジョン・カメラ,スライド字幕などの投写器,レコーダ,音声用装置,照明機器,フィルム送像装置,中継用装置,出力信号の監視装置,各種の自動制御装置などがあり,これを送信所で,放送用電波(超短波極超短波センチ波など)として送信機からアンテナを通じて送出する。そのほか,衛星送信用機器,有線放送用機器,ラジオ中継局用,テレビジョン中継局(サテライト,ブースタ)用の機器などがある。

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