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短波 たんぱshort wave; high frequency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

短波
たんぱ
short wave; high frequency

デカメートル波で略記号は HF。周波数が約3~30MHz,波長が 10~100mの電波。国内,国外の短波放送,一般通信,アマチュア無線,工業用の高周波加熱などに盛んに用いられている。直進性があるが電離層のF層で普通は反射されるので,地球の裏側までの遠距離通信が可能である。ただし,季節や時間などによって電離層が変動するため電界強度変動,いわゆるフェージングが生じ,受信感度が変動しやすい。また太陽フレアの発生などによるデリンジャー現象が起って通信が不能になることもある。

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百科事典マイペディアの解説

短波【たんぱ】

電波のデカメートル波(記号HF)をいう。周波数3〜30MHz(波長では約10〜100m)電離層(F層)で反射され,減衰も少ないので,小電力で遠距離通信ができる。
→関連項目海外放送海岸局短波放送中波

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世界大百科事典 第2版の解説

たんぱ【短波 short wave】

HF(high frequencyの略)ともいう。3MHzから30MHz(波長でいえば約10~100m)までの電波をいう。電離層を介してきわめて遠方まで伝わるので,海外放送国際通信に用いられる。電離圏の状況によって伝搬特性が影響を受け,磁気あらしデリンジャー現象通信回線が途絶することがある。【宮川 洋

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大辞林 第三版の解説

たんぱ【短波】

慣用的な電波区分で、波長が10~100メートル(周波数が3~30メガヘルツ)の電波。また、一般に中波より波長の短い電波をいう。電離層で反射されるので、遠距離通信に利用する。デカメートル波。 HF 。 SW 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

短波
たんぱ
short wave

電波を利用上の便宜から波長により分類した呼び名の一つ。波長の範囲は100メートルから10メートルまで、周波数では3メガヘルツから30メガヘルツまでの電波を慣用的に総称していう。電波法施行規則による周波数帯の略称ではHF帯(デカメートル波)に相当する。また、総務省の無線局運用規則でいう短波帯は、4000キロヘルツから2万6175キロヘルツまでとなっている。
 上空約60キロメートル以上にある電離層(電離圏)によって回折、吸収を受ける周波数帯の電波であって、近距離通信には減衰やフェージング(電波の干渉により受信出力が急激に変動する現象)が大きいので利用できないが、上空約200キロ~400キロメートルに存在する電離層(F層)で効率よく回折することから、遠距離通信には長年使用されてきた。F層での回折は電子密度によって大きく変化する。したがって伝播(でんぱ)距離は、季節、昼夜の別、太陽の照射度、太陽黒点の数、地球上の緯度などによって大きく変化する。これらの条件を考慮して、使用する周波数帯を選択しなくてはならない。
 短波は固定通信、気象通信、国際放送、航空機や船舶の無線通信などに広く使用されてきた。しかし、1990年代以降は、衛星通信による高速度の長距離通信が容易に使用できるようになったために、短波国際放送、船舶の非常呼出し(デジタルセルコール、DSC:Digital Selective calling)、気象ファックス、漁業無線、アマチュア無線以外には使用されなくなっている。[石島 巖]

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