極超短波(読み)キョクチョウタンパ

デジタル大辞泉 「極超短波」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ちょうたんぱ〔‐テウタンパ〕【極超短波】

波長が0.1~1メートル程度、周波数300~3000メガヘルツ電波。直進性が強く、地上デジタルテレビ放送レーダーなどに使用デシメートル波UHF(ultrahigh frequency)。
[類語]波動周波高周波低周波音波超音波光波電波電磁波長波中波短波超短波マイクロウェーブマイクロ波

ごく‐ちょうたんぱ〔‐テウタンパ〕【極超短波】

きょくちょうたんぱ(極超短波)

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精選版 日本国語大辞典 「極超短波」の意味・読み・例文・類語

ごく‐ちょうたんぱ‥テウタンパ【極超短波】

  1. 〘 名詞 〙ユーエッチエフ(UHF)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「極超短波」の意味・わかりやすい解説

極超短波(電波)
ごくちょうたんぱ
ultra high frequency

電波の波長を利用上の便宜から区分したものの一つ。波長1メートルから10センチメートルの範囲、周波数では300メガから3ギガヘルツの電波をいい、電波法施行規則ではUHF帯(デシメートル波)に相当する。一般には、SHF帯(センチメートル波)を含める。広帯域の使用が可能となる周波数帯で、伝送信号のデジタル化も容易である。したがって、伝送できる情報量が大きく、小型のアンテナで高利得が得られるため、あらゆる通信に利用できる。携帯電話、PHS(簡易型携帯電話)、MCAシステム(一つのチャネルを多くの利用者が共用するシステム)、地上デジタルテレビ放送、防災行政無線、インテルサット衛星通信、移動体衛星通信、衛星非常用位置指示無線標識、気象衛星データ伝送、無線LANコードレス電話などに広く使用される重要な波長帯である。

石島 巖]


極超短波(マイクロ波)
きょくちょうたんぱ

マイクロ波

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「極超短波」の意味・わかりやすい解説

極超短波
ごくちょうたんぱ
ultra high frequency

波長 10cm~1m,周波数 300MHz~3GHzの範囲の電波。略記号は UHF。デシメートル波ともいう。一部はマイクロ波の領域に含まれる。通信やレーダ,電子レンジなどの高周波加熱,UHFテレビジョンや携帯電話など用途が広く,電波天文学,電離層の研究などにも用いられる。回路はほとんど導波管などの立体回路で構成される。電磁ホーンパラボラアンテナで放射され,光のように指向性が鋭い。電離層での反射がないので遠距離の通信には静止衛星などの中継局を必要とするが,自然雑音は少い。極超短波の発振にはクライストロンマグネトロン,進行波管などの電子管のほか,ガリウムヒ素 (ヒ化ガリウム ) 結晶などの半導体を発振素子としたものが使われる。

極超短波
きょくちょうたんぱ

極超短波」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「極超短波」の意味・わかりやすい解説

極超短波【きょくちょうたんぱ】

UHF

極超短波【ごくちょうたんぱ】

UHF

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栄養・生化学辞典 「極超短波」の解説

極超短波

 →マイクロ波

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世界大百科事典(旧版)内の極超短波の言及

【マイクロ波】より

…極超短波ともいう。正式に定義された呼称ではなく,一般にUHF帯(300~3000MHz)ならびにSHF帯(3000~3万MHz)の両者の総称,あるいは約1000MHzから1万MHz程度までのやや漠然とした周波数範囲をいう。…

※「極超短波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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