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政治現象 せいじげんしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政治現象
せいじげんしょう

社会のさまざまな領域における現象や行動のなかで,政治に関連した営みをいう。具体的には,政治学の研究対象である「政治現象は国家に特有のものか,そのほかの社会集団にも生じるものか」という点をめぐって古くから議論されてきた。国家学や公法学の影響を受けた伝統的な政治学の立場では,政治現象は国家に特有の現象である (国家現象説) とする。一方,英米の多元的国家論やドイツ,オーストリア社会学的国家論などの立場では,政治の概念から国家や法律の要素を排除して,社会一般にもみられる支配,統合,組織,過程などの要素に着目し,政治現象は国家固有のものではない (社会集団現象説,ないし国家外現象説) とする。日本においても,大正末期から第2次世界大戦頃にかけて,潮田江次,戸沢鉄彦,蝋山政道らを中心に政治学会を2分する大論争になった。政治学が自立的な社会科学として確立した過程で,この論争が果した役割は大きい。

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