政策研究(読み)せいさくけんきゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「政策研究」の意味・わかりやすい解説

政策研究
せいさくけんきゅう

各種の公共政策に関し基礎的研究を行なうこと。近年,各自治体において独自の地域政策を形成すべきだとの認識が高まり,委託研究ではない自前の政策研究が盛んになっている。職員研修の一環として地域の主要課題を研究する政策研修が増え,自主的研究グループの活動やその交流,さらには学者市民,職員で構成する自治体学会の活動も活発化している。これは,従来の国の決めた政策を下請け的に実施する事業自治体であることから脱皮し,地域の政策形成の主体としての「政策自治体」を目指す動きと解される。

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世界大百科事典(旧版)内の政策研究の言及

【政策】より

…政策形成過程において,だれが,いつ,どのような影響力もしくは権力を行使したかということと並んで,政策実施過程における裁量権の配分構造や最終的な政策効果を規定する諸要因の組合せを問題にしなければならないのである。
[政策研究]
 ところで,近年,公共的問題に対する政府の効果的対応を求めて,公共政策のあり方に関する学問的・実践的関心が高揚してきており,政策研究が国際的規模で活発化しつつある。従来の政策研究の中心は,合理的な意思決定技法の開発に向けられ,企業経営での新機軸に学んで,ORやシステム分析の公共的問題への適用に一つの焦点があてられてきた。…

※「政策研究」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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