教相判釈(きょうそうはんじゃく)の略。すべての仏教経論を自分の信奉する教義的立場から価値判断して,体系的に分類する解釈姿勢。各経典を釈尊(しゃくそん)一代の時代を追って配列する試みはインドにおいてなされたが,特に中国において,膨大な数量の翻訳経論を整理し分類体系化する必要から各宗において教判が発達した。天台大師智顗(ちぎ)の五時八教(ごじはっきょう)の教判が典型的な一例である。空海(くうかい)の弁顕密二教(べんけんみつにきょう)や十住心(じゅうじゅうしん),浄土真宗の二雙四重も教判に相当する。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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…教相,教判などとも略称される。釈迦が菩提樹下に成道して以後,沙羅双樹林に涅槃するまでに説法した無数の経典を仏教の教えの諸相(教相)へ分類(判)してその順序次第を説明(釈)することにより仏教経典の根本真理と仏道修行の究極目標を確立しようとする経典解釈法のこと。…
…そこで中国の学僧たちは,これこそ釈迦の真意を伝えたものと信ずる一つの経典を選択し,これを中心におき,他の経典群をその周辺におくという方法を採った。これを教相判釈,略して教判という。隋の天台大師智顗(ちぎ)が《法華経》を中心とした教判を立て,天台宗を樹立したのをはじめとし,三論,浄土,華厳,禅,法相,密教等の諸宗が相次いで成立した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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