教育の内部収益率(読み)きょういくのないぶしゅうえきりつ(その他表記)internal rate of return to education

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「教育の内部収益率」の意味・わかりやすい解説

教育の内部収益率
きょういくのないぶしゅうえきりつ
internal rate of return to education

ある一定期間の教育費用の現在価値とその教育を受けたことで将来得られるはずの収益の現在価値を等しくさせる割引率をいう。教育投資理論,人的資本理論では教育を投資と考える。したがって人間に投下された教育は生産力の増加となり,賃金所得を引上げる傾向がある。そこで教育投資に対する収益率という概念が生れる。 n 期間働くことを仮定し,i 期の純収益Ri ,教育投資費用の現在価値を C内部収益率r とすると,
で示される。ここで内部とは投資者に帰属するという意味で,外部経済効果を除くわけであるが,教育の外部経済効果は一般に相当大きいものと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android