散乱振幅(読み)さんらんしんぷく(その他表記)scattering amplitude

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「散乱振幅」の意味・わかりやすい解説

散乱振幅
さんらんしんぷく
scattering amplitude

波動が障害物に出会って散乱されるとき,その結果としてできる散乱波の振幅。量子力学的な粒子の散乱では,ある入射粒子が標的によって散乱される場合,入射方向に対してある角度をもつ方向に散乱される確率振幅をいう。入射粒子の方向を z 軸にとり,これを極軸として方向を で表すと,散乱振幅は と書くことができる。厳密にいえば,波数 k の入射平面波 exp (ikz) が外向きの散乱波を生じる場合の波動関数の遠方での漸近形を (r は標的からの距離) と表したとき,係数 が散乱振幅である。 方向の微小立体角 dΩ 中への散乱の微分断面積 dσ は となる。

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