数馬(読み)かずま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数馬」の意味・わかりやすい解説

数馬
かずま

東京都檜原村の西部にある地区。秋川支流,南秋川が,三頭山をはじめ付近の山々から落ちる源流の集る地点で,渓谷美に富む山間集落である。東京の秘境といわれたが,奥多摩へ抜ける有料道路の開通によって民宿山荘がふえた。甲州風のかぶと造民家も多い。数馬峠はその西北方にあり,三頭山や奥多摩への登山道の要地。

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世界大百科事典(旧版)内の数馬の言及

【檜原[村]】より

…現在はコンニャク,シイタケの生産のほか,冷涼な気候を利用したシクラメンの栽培が行われている。村域の大部分が秩父多摩国立公園に属し,交通・通信の発達からとり残され,隔絶性が強かったが,73年に南秋川最奥の集落数馬から奥多摩湖にぬける奥多摩有料道路が完成し,東京近郊のレクリエーション地となっている。数馬は武田氏の落武者集落といわれ,〈かぶと造〉の甲州風民家がみられる。…

※「数馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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