奥多摩(読み)おくたま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

東京都西部多摩川本流と支流秋川の上流域一帯の総称北西に隣接する奥秩父の山岳地域とともに,1950年秩父多摩国立公園 (現秩父多摩甲斐国立公園 ) に指定。四季の山岳美と渓谷美に富む。東京都の水道水源涵養林としての保護区域が大半登山ハイキング,キャンプの好適地でもある。代表的レクリエーション地は奥多摩湖御岳山鳩ノ巣渓谷日原 (にっぱら) や倉沢の鍾乳洞秋川渓谷,神戸岩 (かのといわ) など。

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百科事典マイペディアの解説

東京都西部,多摩川上流と支流の秋川,日原(にっぱら)川流域をさし,秩父多摩国立公園の東部に当たる。中心は奥多摩町の氷川。射山渓,鳩ノ巣渓谷,数馬渓谷,日原・倉沢鍾乳(しょうにゅう),秋川渓谷,奥多摩湖があり,雲取山,川乗山,御岳(みたけ)などは登山者でにぎわう。
→関連項目秩父多摩甲斐国立公園

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世界大百科事典 第2版の解説

東京都の最西端,関東山地南部に含まれる地域の総称。この呼称は比較的新しく,昭和以後のもので,青梅市の西半部,西多摩郡奥多摩町檜原村全域,およびあきる野市五日市の一部をさす。多摩川沿いに氷川までJR青梅線が延び,本来の石灰岩運搬のほかに奥多摩観光の足となっている。青梅街道は多摩川沿いに山梨県丹波山(たばやまを経て塩山市まで通じ,かつては甲州裏街道として利用された。奥多摩湖を中心に有料山岳道路が開通し,観光には便利になったが,自然破壊のおそれも出ている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東京都西部、多摩川水系の上流域で、山岳美で知られる地域。多摩川流域に青梅(おうめ)市の西部と奥多摩町、その支流秋川流域に檜原(ひのはら)村、あきる野市が属し、さらに奥多摩湖から上流の丹波(たば)川流域は山梨県の丹波山(たばやま)村に属する。奥多摩には東京都で最高峰の雲取山(くもとりやま)(2017メートル)および大洞山、七ツ石山、鷹巣(たかのす)山、六ツ石山、酉谷(とりたに)山、三頭(みとう)山など1500~2000メートル級の山々が連なり、山地を侵食する渓谷もまた美しい。山地のうち、1500メートル以上はカラマツ、コメツガなどの亜高山帯、1000~1500メートルはブナ、シラカンバなどの中山帯、1000メートル以下はスギ、ヒノキの人工林とナラ、クヌギなどの雑木林の低山帯に分かれる。おもな観光地としては、もっとも展望のよい雲取山、小河内(おごうち)ダムの奥多摩湖、秋川渓谷、御岳渓谷(みたけけいこく)、御嶽(みたけ)神社の御岳山、かぶと造の民家や古い民俗の残る数馬(かずま)の集落、日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)や倉沢鍾乳洞(現在は閉鎖)、紅葉の優れた丹波渓谷などがあり、秩父多摩甲斐国立公園(ちちぶたまかいこくりつこうえん)に属する。東京の市街地に近接することから観光、登山客が多く利用度が高い。JR青梅線が奥多摩駅(氷川(ひかわ))、JR五日市線が武蔵(むさし)五日市駅まで通じ、青梅街道のほか数馬から奥多摩湖南岸まで奥多摩周遊道路がある。

[沢田 清]

『佐藤孝太郎著『奥多摩ところどころ』(1957・京王多摩文化会)』


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精選版 日本国語大辞典の解説

[一] 東京都北西部、西多摩郡の地名。奥多摩湖がある。青梅線が通じる。奥多摩町。
[二] 東京都西部、多摩川上流域の総称。青梅(おうめ)市西部、奥多摩町、あきる野市の西部、檜原(ひのはら)村を含む。山岳・渓谷美で知られ、秩父多摩国立公園の一部。

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