敷居ん(読み)しきいん

精選版 日本国語大辞典 「敷居ん」の意味・読み・例文・類語

しきい‐ん しきゐ‥【敷居ん・敷尹ヰン

連語〙 (「敷き居ん」(「ん」は推量助動詞)と鄭重に命令する言い方。中古、朝廷行事、特に節会などで、侍座を宣するに当たって用いられた慣用句) おすわり下さい。
御堂関白記‐長和二年(1013)一一月一六日「参節会、入夜事初、奉仕内弁、少納言進立、余仰云、之幾尹、是無極失也」
公事根源(1422頃)正月「内弁敷尹(シキイン)を仰す。しきゐんは敷居也。堂上に敷たる座にゐよと云心なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android