敷目(読み)シキメ

精選版 日本国語大辞典 「敷目」の意味・読み・例文・類語

しき‐め【敷目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「しきめざね(敷目札)」の略 ) 鎧(よろい)の札で、三行一九孔の三目札(みつめざね)をいう。孔の間隔が繁くなるため敷目といい、重目(しげめ)ともいう。
    1. [初出の実例]「金筒(かなどう)の上に火威の冑の敷目(シキメ)に拵へたるを、草摺長に著下て」(出典太平記(14C後)二二)
  3. しきめおどし(敷目威)」の略。
    1. [初出の実例]「白と紅なれば紅の敷目の鎧などと云ふ也」(出典:軍用記(1761)三)
  4. 石畳(いしだたみ)異称
  5. しきめいた(敷目板)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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