草摺長(読み)クサズリナガ

デジタル大辞泉 「草摺長」の意味・読み・例文・類語

くさずり‐なが【草×摺長】

[形動ナリ]よろい草摺を長く垂らして着ているさま。
「黒糸をどし大荒目の鎧の一枚交なるを、―にゆり下し」〈盛衰記・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草摺長」の意味・読み・例文・類語

くさずり‐なが【草摺長】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 大鎧(おおよろい)の草摺をたっぷりと見せるように着ること。また、そのさま。→草摺短(くさずりみじか)
    1. [初出の実例]「黒革威(をどし)の鎧の、大荒目にかねまぜたるを、草摺長に着なして」(出典平家物語(13C前)二)

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