文彌節(読み)ぶんやぶし

精選版 日本国語大辞典 「文彌節」の意味・読み・例文・類語

ぶんや‐ぶし【文彌節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上方浄瑠璃の一つ。延宝一六七三‐八一)ごろ岡本文彌大坂で語り出したもの。元祿一六八八‐一七〇四)ごろまで流行した。哀調を帯び、「泣き節」とも呼ばれた。
    1. [初出の実例]「惣別それそれのゑものありいかに名人なればとて加太夫か文彌ぶしもならず嵐を女がたにもつかはれぬなり」(出典:評判記・野郎立役舞台大鏡(1687)藤田小平次)
  3. 佐渡で行なわれた浄瑠璃節
  4. 後年江戸唄豊後節で文彌の手法を取り入れた曲節。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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