三味線音楽を発生地によって分類した名称。江戸後期から一般化しており、次の三つの意味を含んでいる。
(1)江戸で成立した長唄、端唄(はうた)、常磐津(ときわず)、清元などの総称。劇場専属の音楽家は各種目を兼業したため、いちいち区別の必要がなかったことに基因する。
(2)江戸で成立した一種目ないしは一曲の呼称。長唄や端唄全体をさすが、ときには長唄『勧進帳』や端唄『御所車』のように一曲のみにも使用する。
(3)江戸風の曲調を取り入れて京坂で成立した曲で、上方舞(かみがたまい)に伝承されている。「江戸唄」に対立する概念として、明治中期以降、東京では「上方唄」ということばが広まった。
[倉田喜弘]
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...