斑糲岩-エクロジャイト転移(読み)はんれいがんエクロジャイトてんい

最新 地学事典 の解説

はんれいがんエクロジャイトてんい
斑糲岩-エクロジャイト転移

gabbro-eclogite transformation

斑れい岩とエクロジャイトはほぼ似た化学組成をもつが,鉱物組成が異なる。後者前者よりも大きな密度をもつことから,後者は前者の高圧相と推定されてきたが,H.S.Yoder et al.(1962)は高圧実験によりこれを証明した。このような考えに基づいて,モホ面における地震波速度の不連続的変化が斑れい岩-エクロジャイト転移によるという推定が一部の人によりなされた。一方,A.E.Ringwood et al.(1966)は数種類の天然玄武岩のエクロジャイトへの転移実験結果から,この転移は地殻中の物理条件で起こることを示し,この推定を否定した。このような事実から,大陸地域の下部地殻が玄武岩質ではなく,より珪長質のものからなっていると一部の人が考えるようになった。しかし,その後のK.Ito et al.(1971)や伊東敬祐(1974)による実験的研究によって,石英ソレアイトからざくろ石グラニュライト・漸移帯を経てざくろ石エクロジャイトへの転移が,大陸地域のモホ面付近の深さで起こり,かんらん石ソレアイトのかんらん石エクロジャイトへの転移が,海洋地域のモホ面付近の深さで起こる可能性のあることが示された。このことは,大陸地域のモホ面の直上は苦鉄質グラニュライトで,その下方の最上部マントルはエクロジャイトからなり(モホ面は両者の漸移帯),海洋地域のモホ面の直上は不飽和性の苦鉄質グラニュライトで,最上部マントルはエクロジャイトからなっている(モホ面は両者の漸移帯)という可能性があることを示している。参考文献K.Ito et al.(1971) Geoph. Monogr. Am.Geoph. Union, No.14

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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