料簡尽く(読み)リョウケンズク

デジタル大辞泉 「料簡尽く」の意味・読み・例文・類語

りょうけん‐ずく〔レウケンづく〕【料尽く】

腹を立てず、互いに納得して事を運ぶこと。
こわ高に言はずとも―がよいわいの」〈浄・丹波与作
考えに任せて事を運ぶこと。
「針を持たうと持つめえとこっちの―だ」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「料簡尽く」の意味・読み・例文・類語

りょうけん‐ずくレウケンづく【料簡尽・了簡尽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ずく」は接尾語 )
  2. 互いに忍耐し合って穏便にことを運ぶこと。互いに相手の意を含んで納得しながらことにあたること。
    1. [初出の実例]「声高に言はず共、了簡づくが好いはいの」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
  3. 考えにまかせてすること。よくよく考えた結果であること。
    1. [初出の実例]「針を持うと持めへとこっちの量見(リャウケン)づくだ」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)

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