斡脱(読み)あっだつ

改訂新版 世界大百科事典 「斡脱」の意味・わかりやすい解説

斡脱 (あっだつ)

モンゴル帝国,元朝時代に活動したイスラム高利貸商人の組合オルタクOrtāgのこと。斡脱はその漢音表記。もとトルキスタン方面で活動していたが,この時代東方に来て,帝室や諸王貴族と結び,その徴税を請け負い,またその資金を借りて隊商貿易や高利貸を営んだ。この高利貸の利息は元金1錠が10年後に1024錠になるというひどさのため,民衆をいちじるしく苦しめた。政府泉府司を設けてその活動を制限し,のちこの役所を廃止して厳しく取り締まった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「斡脱」の解説

斡脱(あつだつ)

オルトク

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android