断ずる(読み)ダンズル

デジタル大辞泉 「断ずる」の意味・読み・例文・類語

だん・ずる【断ずる】

[動サ変][文]だん・ず[サ変]
きっぱりと決める。決定する。「偽物と―・ずる」
裁いて罪を決める。裁断を下す。「罪を―・ずるに私見を交えず」
断ちきる。特に、迷いを断つ。
「種々の煩悩を―・じて仏となることを示す」〈今昔・一・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「断ずる」の意味・読み・例文・類語

だん‐・ずる【断】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]だん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 切断する。たつ。特に、煩悩や迷い・現世的快楽などを断ちきる。
    1. [初出の実例]「われは三界の戒をば断したれど仏の功徳をばさらにえしらず」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月二四日)
  3. 断定する。決定する。裁断する。さばききめる。
    1. [初出の実例]「管見を以て容易(たやす)く聖説を断(タム)す可から不」(出典:法華経釈文平安中期点(976頃))
  4. おしきってする。断行する。

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