断無(読み)ことわりなし

精選版 日本国語大辞典 「断無」の意味・読み・例文・類語

ことわり‐なし【断無】

〘形動〙
① あらかじめ通告がないさま。あいさつがないさま。無断
浮世草子好色一代男(1682)一「断(コトハリ)りなしに腰をかけて」
遠慮のないさま。
※浮世草子・世間胸算用(1692)二「ことはりなしに高枕して、腰元に足のゆびをひかせ」

だん‐む【断無】

※貞享版沙石集(1283)九「幻化を実と思ふは偏計の妄情也。幻化もなしと思ふは、断無の邪見也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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