断熱圧縮(読み)ダンネツアッシュク

デジタル大辞泉 「断熱圧縮」の意味・読み・例文・類語

だんねつ‐あっしゅく【断熱圧縮】

熱力学で、外部との熱の出入りなしに気体を圧縮すること。断熱変化一つで、気体は外部から仕事をされ、温度が上がる。エアコンの暖房時に代替フロンを圧縮することで室内機に熱を得たり、宇宙船の大気圏再突入時に機体底面の空気が圧縮されることで発熱したりするのもこれによる。→断熱膨張

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の断熱圧縮の言及

【断熱変化】より

…熱の出入りなしに行われる状態変化。断熱変化でも温度変化が起こり,通常,物体を断熱的に圧縮(断熱圧縮という)すると温度が上昇し,逆に断熱的に膨張(断熱膨張という)させると温度は下がる。ただし,ゴムのように熱膨張率が負のものでは断熱的に引き伸ばすと温度が上昇する。…

※「断熱圧縮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む