代替フロン(読み)ダイタイフロン

デジタル大辞泉 「代替フロン」の意味・読み・例文・類語

だいたい‐フロン【代替フロン】

オゾン層破壊する特定フロンの代わりに使用されるフロンハイドロクロロフルオロカーボンHCFC)およびハイドロフルオロカーボンHFC)。冷蔵庫・空調機の冷媒などに広く利用されているが、温室効果が極めて強いため、将来的に製造・使用を中止することが決定している。

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関連語 ウィーン条約

共同通信ニュース用語解説 「代替フロン」の解説

代替フロン

オゾン層を破壊するフロンがモントリオール議定書規制され、代わりに広く普及した化学物質総称。冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーの噴射剤などに使われる。オゾン層は破壊しないが、強力な温室効果ガスであることが問題となった。代表格がハイドロフルオロカーボン。議定書の加盟国は昨年、日本など先進国が2019年に最初ステップとして10%減らし、36年までに段階的に85%削減発展途上国は24年に削減を始め、45年に80%減らすことなどに合意した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「代替フロン」の意味・わかりやすい解説

代替フロン
だいたいフロン

オゾン層の破壊効果が高い特定フロンを全廃するにあたり,その使用目的に応じた代替となるフロンのこと。オゾン層の破壊を防ぐため,1985年にオゾン層の保護のためのウィーン条約採択,1987年にオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書が署名され,フロンの規制が世界的に行なわれるようになった。1980年代後半から 1990年代前半には,特定フロンである CFCクロロフルオロカーボン)からの代替として,おもに HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が使用された。日本では 2005年までに CFCの生産および消費を全廃している。しかし CFCよりは影響が小さいものの,HCFCもオゾン層を破壊する。そのため近年は HCFCも特定フロンとして扱われ,さらなる転換が進められている。HCFCの代替フロンとしては,おもに HFC(ハイドロフルオロカーボン)が用いられている。HFCは分子内に塩素をもたないためオゾン層を破壊しないものの,高い温室効果を有しており,地球温暖化への影響が懸念されている。温室効果ガス削減の観点から,日本を含む先進国では,HFCも 2020年には原則的に製造および使用が禁止されることが決まっており,さらなる代替物質開発が研究されている。

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