ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 断魚渓・観音滝県立自然公園だんぎょけい・かんのんだきけんりつしぜんこうえん 島根県中央部,濁川流域の渓谷を中心とする自然公園。江川水系県立自然公園から断魚渓,観音滝地区を分離し,新たに深篠川地区を編入したもの。邑南町石見,江津市桜江に属す。面積 5.09km2。 1984年指定。断魚渓は江川の支流の濁川が石英斑岩を浸食して形成した渓谷で,峡底に露出した千畳敷の節理に沿って,幅1~2mの天然の水路である祝川が流れる。下流の神楽淵には,アユの遡上をもさえぎるという断魚の淵がある。観音滝は鹿賀川上流にある落差約 50mを3段に分かれて落ちる滝で,別名観音寺滝ともいう。水量が豊富で,増水すると落水は中段を越えて一挙に落ち,豪壮な眺めとなる。一帯の深い森林も中国地方屈指のものとなっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by