新博多町(読み)しんはかたまち

日本歴史地名大系 「新博多町」の解説

新博多町
しんはかたまち

[現在地名]中津市中津 新博多町

古くからの中心的商店街で、島田口しまだぐち御門より北にある長さ約三〇〇メートルの両側町。西はきよう町で、北は古博多ふるはかた町に続く。当町から東へ抜けて北のてら町へ折れる通りは江戸えど(現枝町)で、島田村へ出る道がある。江戸町には中級武士の屋敷が一〇軒ほど並んでいた。「下毛郡誌」は「中津記」を引いて、「如水の時代までは古博多町あつて、新博多町なし、其外の町家も処々に散在す。三斎入国の後、町割の命令を下す。此時十助堀と云ふ堀を埋めて新博多町を作ると云」とする。奥平氏入国以前は記録が焼けて残っていない(「惣町大帳」文化一二年三月条)。享保三年(一七一八)一一月の大火で残らず焼け(焼失七四軒・一〇一竈)、翌四年の調査では七五軒・九九竈とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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