矢方村(読み)やかたむら

日本歴史地名大系 「矢方村」の解説

矢方村
やかたむら

[現在地名]新吉富村矢方

尻高しだか村の北西に位置し、緒方おがた村の南の丘陵に立地する。中世には屋形と記され、観応三年(一三五二)三月日の河依範房軍忠状写(下毛郡誌所収久恒文書/南北朝遺文(九州編)三)によれば、近隣の安雲七郎や尻高次郎四郎らが「上毛郡屋形村」に城郭を構えて立籠っている。江戸時代は小倉藩領。元和八年人畜改帳では給人分で、家数二三・人数三三(うち百姓五・名子八)、牛五・馬二。寛政七年(一七九五)の上毛郡村々明細帳(友枝文書)によると高二四〇石余、免六ツ二分、反別田一五町九反余・畠三町七反余、家数二九(本村九・山下一〇・尾小路五・迫田五)、人数男六九・女六一、牛四・馬一一、谷山たにやま池・谷山下池・はふた池がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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