日本歴史地名大系 「新楽寺跡」の解説 新楽寺跡しんらくじあと 奈良県:磯城郡田原本町伊与戸村新楽寺跡奈良県田原本町にあったが、現存しない。「大和志」に「廃新楽寺」として「昔在蔵堂村鐘今在高市郡岡寺曰建保三年四月鋳」とある。梵鐘は兵庫県神戸市(太田家蔵)にあり、銘文によれば建保三年(一二一五)に鋳造され、破損して弘長二年(一二六二)に改鋳されている(奈良県銘文集成)。延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳には、新楽寺仏聖灯油料免田一三町が寺域の西方、城下(しきげ)郡路東一六条・一七条・一八条に散在したことが記される。京都府南山城(みなみやましろ)村の真輪(しんりん)院が所蔵する大般若経の巻第二七六奥書には「長寛二年三月八日大和国城下郡杜屋□新楽寺書写畢」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by