新橋色(読み)シンバシイロ

デジタル大辞泉 「新橋色」の意味・読み・例文・類語

しんばし‐いろ【新橋色】

やや緑がかった、くすんだ青。明治末から大正時代にかけて、東京新橋芸者に好まれたことからの名。

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精選版 日本国語大辞典 「新橋色」の意味・読み・例文・類語

しんばし‐いろ【新橋色】

〘名〙 (明治末から大正時代に、東京新橋の芸者たちに好まれた色からの名) くすんだ緑みの青。金春(こんぱる)色。

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色名がわかる辞典 「新橋色」の解説

しんばしいろ【新橋色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「明るいみの」としている。一般に、わずかに緑みがかかった薄い青色のこと。明治末から大正にかけて、東京の新橋芸者の間で流行したことから、この名がついた。新興花柳界ということもあって新しいものが好まれ、当時としては珍しかった化学染料を使った染色の色である。近くの金春こんぱる新道に置屋があったため、金春色とも呼ばれた。東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ各駅には駅文様が定められており、新橋駅の文様は「柳縞やなぎじま」で、色は新橋色が使われている。

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