金春(読み)コンパル

デジタル大辞泉 「金春」の意味・読み・例文・類語

こんぱる【金春】

能楽師の姓の一。シテ方太鼓方にこの姓がある。金春禅竹曽祖父にあたる26世毘沙王権守びしゃおうごんのかみ童名によったもの。
金春流」または「金春座」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「金春」の意味・読み・例文・類語

こんぱる【金春・今春】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. こんぱるりゅう(金春流)
      1. [初出の実例]「観世方三番目、金春方四番目なり」(出典:申楽談儀(1430)堀本附載・永正一一年)
    2. 「金春」を名のる能役者。特に「金春大夫」をいう。
      1. [初出の実例]「こんぱるは、舞をばえ舞はざりし者也。曲事をせし為手(して)也」(出典申楽談儀(1430)二一)
  2. [ 2 ]こんぱるざ(金春座)
    1. [初出の実例]「四座の内に、金春の家のつぎには、わが家ほど久しきはあるべからず」(出典:わらんべ草(1660)五)

こんぱる【金春】

  1. 能楽師の姓の一つ。→金春流

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