新青渡遺跡(読み)にいあおどいせき

日本歴史地名大系 「新青渡遺跡」の解説

新青渡遺跡
にいあおどいせき

[現在地名]酒田市新青渡 家際

集落西方約五〇〇メートルの標高四メートルの水田にある。酒田北部三角洲内の東縁に位置する平安時代前半の集落跡。圃場整備事業のため昭和五七年(一九八二)・五八年に二次の発掘調査を実施し、掘立柱建物一七棟・柱列五条・井戸二基・土壙二〇基・製鉄遺構一基・溝一一二条・河川跡などが発見された。遺構は九―一一世紀のものとみられる。とくに井戸と土壙の内部や周辺から出土した祭祀具と墨書土器一二五点が注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android