日本歴史地名大系 「方杭村」の解説
方杭村
かたくいむら
「続風土記」は「村居皆海岸に添ふ、廻船漁事を専とす、(中略)慶長の始、太郎右衛門(今の荘屋元右衛門の先祖なり)といふもの始めて此地に住す、同六年検地の時は家数纔に二、三軒なりしを元和年中八軒になり、寛文年中二十軒になり、今四十軒に余れり、慶長以来他より入たる人なく、漸々に分家せしなりといふ」と記し、家数および人口の増加は廻船と漁業(網漁)に従事するものが多くなったことによると考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報