普及版 字通 「旄」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] ボウバウ)・モウ
[字訓] はたかざり・はたぼこ・かざし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は毛(もう)。〔説文〕七上に「(はた)なり」とし、字を(えん)と毛との会意にして毛の亦声とするが、〔伝〕には毛声の字とする。部のこの形の字はみな形声とみてよい。旄飾には牛(りぎゆう)の尾を用い、竿首に著けた。羽毛を用いることもあり、〔孟子、梁恵王下〕に「旄の美」という語がある。〔書、牧誓〕「右に白旄を秉(と)る」とあり、もと軍を指麾(しき)するのに用いた。

[訓義]
1. はたかざり、牛の尾を用いる。
2. はたぼこ、それを持って舞う、秉(と)って指麾する。
3. かざし、からうしの尾。
4. 耄と通じ、としより。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕旄 軍陣の旄なり、波太(はた)〔名義抄〕旄 ハタ 〔字鏡集〕旄 サシマネク・ハタ

[熟語]
旄羽旄鉞・旄期旄麾旄騎・旄牛旄倪・旄車旄俊・旄節旄氈旄象・旄端旄狄・旄頭旄纛・旄表旄舞・旄
[下接語]
握旄・羽旄干旄・旗旄・結旄・建旄・執旄・朱旄・旌旄・旄・節旄・白旄・文旄・擁旄・霊旄

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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