旗巻峠(読み)はたまきとうげ

日本歴史地名大系 「旗巻峠」の解説

旗巻峠
はたまきとうげ

大内(おおうち)南の青葉(あおば)から福島県相馬(そうま)市初野(はつの)方面に越える県境の峠。標高二六〇メートル。阿武隈山系の主脈を越えて海辺へ下るかなり高峻な峠道であるが、近世期、仙台藩領南端に位置して相馬藩領につらなり、とくにその本拠中村(なかむら)城(現相馬市)への最捷路でもあって重視されてきた。大内村に境番所はじめ石留番所・石改番所が置かれたのも、この峠越えに備えてであった。天正一三年(一五八五)、伊達政宗が相馬氏との一戦に勝ち意気揚々とこの峠越えに引揚げる際、「旗巻」の名を付けたという伝承がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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