痛恨(読み)ツウコン

精選版 日本国語大辞典 「痛恨」の意味・読み・例文・類語

つう‐こん【痛恨】

  1. 〘 名詞 〙 ひどくうらむこと。たいへんに残念であること。
    1. [初出の実例]「僅僅の貨幣、外国に輸出すれば、頭を聚め痛恨するに至る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    2. 「甘かった酔が苦い痛恨の追懐(おもいで)になって了った今は」(出典:妻(1908‐09)〈田山花袋〉八)
    3. [その他の文献]〔南史‐陶子鏘伝〕

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普及版 字通 「痛恨」の読み・字形・画数・意味

【痛恨】つうこん

甚だしく残念に思う。蜀・諸亮〔出師の表〕先在(いま)せし時、臣と此の事を論ずるに、未だ嘗(かつ)て桓・靈(後漢末の帝)に息痛恨せずんばあらざるなり。

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