日中友好協会(読み)にっちゅうゆうこうきょうかい

改訂新版 世界大百科事典 「日中友好協会」の意味・わかりやすい解説

日中友好協会 (にっちゅうゆうこうきょうかい)

全称日本中国友好協会。1950年10月に結成された(初代会長松本治一郎,同理事長内山完造)。日中国交正常化以前は中国との交流窓口の一つとして,残留日本人の帰国問題などで大きな役割を果たしたが,66年,日中両国共産党の関係悪化にともなって分裂し,非日共系の人々は別に日中友好協会〈正統〉を結成した。〈正統〉は80年にその付称を削除し,82年,従来の全国単一組織から都道府県単位の友好協会の連合体に改組した。なお,中国では1963年,中日友好協会が成立し,初代会長に廖承志があたった。
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世界大百科事典(旧版)内の日中友好協会の言及

【中華人民共和国】より

…そのため,72年の日中国交正常化までの22年間,日本側において,台湾を除く中国との間にわずかな交流の糸口を開き,つないだのは民間の団体といわゆる〈友好人士〉であった。代表的なものが日中貿易促進議員連盟(1949発足)や日中友好協会(1950設立)などである。また,日中間の経済・貿易関係が文化交流関係を牽引する関係にあったことも否めない。…

※「日中友好協会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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