日中黒潮共同調査(読み)にっちゅうくろしおきょうどうちょうさ(英語表記)Japan-China joint research program on the Kuroshio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日中黒潮共同調査」の意味・わかりやすい解説

日中黒潮共同調査
にっちゅうくろしおきょうどうちょうさ
Japan-China joint research program on the Kuroshio

科学技術庁と中国の国家海洋局が,1986年から7ヵ年計画で実施された東シナ海黒潮共同調査。日本側は科学技術庁が窓口で,海上保安庁気象庁水産庁,海洋科学技術センターが主体となり,(1) 黒潮の変動機構の解明,(2) 黒潮の浄化機構の解明,(3) 黒潮の海洋生物生産基礎機構の把握,(4) 黒潮のエネルギー総量の把握,(5) 黒潮域の大気・海洋相互作用の解明,(6) データの標準化の調査研究,を行なった。科学技術庁が 1977年から 10年間実施した「黒潮の開発利用調査研究」では調査海域に東シナ海は含まれていなかった。そこで,黒潮をいっそう理解するために,本共同調査では黒潮の上流域である東シナ海に重点がおかれた。

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