日尾城跡
ひおじようあと
[現在地名]小鹿野町日尾・飯田
日尾の南方、飯田境、観音山(六九八メートル)西側の城山(五五六・四メートル)山頂に位置する。山頂の西側にある牛首峠を越える道は古くから秩父地方と上州・信州方面とを結ぶ要路であった。鉢形城(現寄居町)の支城で、築城の時期は明らかではないが、永禄年間(一五五八―七〇)には存在したと考えられる。現在山頂には三つの曲輪が認められ、一の曲輪には城山八幡の石祠や日尾城跡の碑があり、他に、垂直に切られた堀切や曲輪の間に作られた三段の階段上の遺構も認められる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 