日本病院会(読み)にほんびょういんかい(英語表記)Japan Hospital Association

知恵蔵mini 「日本病院会」の解説

日本病院会

正式名称は「一般社団法人日本病院会」。日本の病院の全ての経営主体が参加する広範な会員組織で、「病院の向上発展と使命遂行を図り、社会福祉増進に寄与する」目的で1951年6月に設立。常に「医の倫理確立」と「病院医療の質の向上」を目指して活動している。2013年4月時点での会員数は2368病院。14年10月14日、同会は、アメリカでエボラ出血熱発症者のケアに当たった医療従事者1名がエボラ出血熱を発症したことを受けて、日本でも同様な状況が起こることを想定し、日々の診療における備えを確認する必要があると注意喚起を会員に促した。より具体的な注意点は、次の通り。発熱患者の診療の際は、患者に最近の渡航歴の確認を行うこと。もしも発症から遡って21日以内にギニアリベリアシエラレオネ等、エボラ出血熱が流行中の地域への渡航歴がある際には、エボラ出血熱の可能性を考慮し、保健所に相談すること。海外から帰国した発熱患者は、マラリアなどの早期に診断及び治療が必要な疾患に罹患している場合もあるので、エボラ出血熱以外の可能性があることも考慮に入れて診療すること、など。

(2014-10-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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