日矢数(読み)ひやかず

精選版 日本国語大辞典 「日矢数」の意味・読み・例文・類語

ひ‐やかず【日矢数】

  1. 〘 名詞 〙 中世末から近世にかけて盛んに行なわれた、京都の方広寺三十三間堂あるいはその他場所の通し矢競技の一つ。一昼夜二四時間に射た矢の数を競う大矢数(おおやかず)に対して、日中一二時間(明け六つから暮六つまで)に射た矢の数を競うものをいう。小矢数(こやかず)。また、その矢の数。
    1. [初出の実例]「頃日百射千射をはじめて、日矢数江戸一に到まで」(出典:江戸三十三間堂矢数帳(古事類苑・武技二)(1800))

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世界大百科事典(旧版)内の日矢数の言及

【通し矢】より

…その後1606年(慶長11)正月,尾張藩士浅岡平兵衛が51本の通し矢を行ったことが記録に残っており,しだいに盛んになった。通し矢には大矢数,日矢数(小矢数),千射,百射などの種類があり,大矢数は夕方から翌日の夕方までの24時間,小矢数は日中または夜中12時間のうちに射通した矢数を競い,千射,百射はその限られた本数のうちの通し矢数を競う方法である。正保年間(1644‐48)以後江戸でも行われ,京都と呼応して盛んとなり,またこれにならって一夜にできるだけ多くの句を詠む行事も行われるようになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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