日本大百科全書(ニッポニカ) 「日経ラジオ社」の意味・わかりやすい解説
日経ラジオ社
にっけいらじおしゃ
わが国唯一の短波民間放送局。1954年(昭和29)8月、日本経済新聞社が主体となって、経済、教育、宗教番組を中心とする放送局として「日本短波放送」(略称NSB)が開局した。サービス・エリアは全国一円だが、台湾、インドネシアなどアジア諸国にも多くの聴取者をもつ。63年第2放送開始。74年、開局20周年を機に、それまでの株式市況、医家向け講座番組に加え、BCL(国際放送聴取者)ファンの若者向け番組「ハロー!ジーガム」などの娯楽番組、また80年には5時間のワイドニュース「ニュース・オールナイト」を開始し、一般局化の路線を強化した。1978年11月イメージチェンジをねらい「ラジオたんぱ」の愛称(局名)を採用した。96年(平成8)8月からは、日本初のCSデジタル放送「パーフェクTV」のなかの2チャンネルを使い、株式や競馬の専門情報のサービスを開始した。なお、放送は第1放送と第2放送の二つのプログラムで実施している。2003年10月、社名を現名称に変更。04年4月から「ラジオたんぱ」の愛称も「ラジオNIKKEI」に変更。資本金2億円(2003)。
[伊豫田康弘]