日詰遺跡(読み)ひづめいせき

日本歴史地名大系 「日詰遺跡」の解説

日詰遺跡
ひづめいせき

[現在地名]南伊豆町下賀茂

青野あおの川と北側の山麓間の細長い平地に立地する。弥生時代から鎌倉時代の複合遺跡。昭和五年(一九三〇)刊行の「静岡県史」に土師器坩が出土したとみえる。同五一年から同五四年まで七回発掘調査が実施された。弥生中期後半および後期の環濠四本は幅約三メートル・深さ約二メートル。竪穴住居跡は五三基以上、方形周溝墓二一基以上が確認され、ほかに土坑や溝も多く発見された。古墳時代としては竪穴住居跡や祭祀遺物の廃棄跡と思われるものが一六ヵ所ある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android