日辺村(読み)につぺむら

日本歴史地名大系 「日辺村」の解説

日辺村
につぺむら

[現在地名]仙台市日辺

飯田いいだ村の南西、名取川と広瀬川の合流点付近の左岸、自然堤防上に立地し、全体に平坦地。東は今泉いまいずみ村。仙台城下南東にある正楽しようらく寺の慶長一三年(一六〇八)の鐘追銘に名取郡日辺郷小原おばら村とみえる。正保郷帳に田四一貫四七〇文・畑一九貫二五二文、ほか新田五八三文とある。幕末と思われる村毎貫高付(斎藤報恩会蔵)では八六貫二四八文。「封内風土記」に戸数四六とある。「名取郡地誌」によると明治一〇年(一八七七)頃の戸数六六、男二五四・女二二六、馬三八で、物産に鮎二千尾・鱒一二〇尾・鮭一八〇尾・鶏卵二千六〇〇顆・莚二千枚などがあり、船一二艘があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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